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ススキと北アルプス







載っけそびれていた10月1日のススキと北アルプスです。

ご存じススキは「薄」あるいは「芒」と書く、イネ科の多年草です。

学名Miscanthus sinensis。
Miscanthusは、ススキ属のことで、ギリシャ語の小花の柄という意味のmischosと、花を意味するanthosが語源だそうです。
sinensisは、中国のという意味です。

秋の月見のおそなえとして欠かせないもので、中秋の満月には収穫物と一緒に供えられますが、これは、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味があるのだそうです。
屋根材のほかにも、炭俵用、家畜の飼料用などとしてもよく利用されています。
ススキの「スス」は、葉がまっすぐにすくすく立つことを表わし、「キ」は芽が萌え出でるとの意味の「萌(キ)」だと言われていますが、諸説あります。

箱根の仙石原や、奈良の若草山で行われる「山焼き」は、ススキを野焼きすることで、春先に行いますが、この野焼きをしないと、ススキの草原には次第に樹木が侵入し、ススキの原として維持することができなくなるので、一年に一度全部焼き払ってススキ草原を残すようにしているのだそうです。

別名「尾花」花穂が獣の尾に似ていることから。
あるいは「茅(かや)」民家の茅葺き屋根は、このススキなどの茎や葉を用いて葺いた屋根ですね。
また「美草」とも呼ぶようです。

花言葉は「心が通じる」「努力」「生命力」「活力」

万葉集巻7に額田王が、
 秋の野の 美草刈りふき 宿れりし 宇治の京の 仮いおし思ほゆ
と詠んでいますし、詠み人知らずでこんな歌もあります。
 人皆は 萩を秋といふ よし我は 尾花が末を 秋とは言はむ

万葉集巻8に日置長枝娘子の詠んだこんな歌も。
   秋づけば 尾花が上に 置く露の 消ぬべくも我は 思ほゆるかも

また与謝蕪村は、
    狐火の 燃つくばかり 枯尾花
    山は暮れて 野は黄昏の 芒かな

飯田蛇笏が
    をりとりて はらりとおもき すすきかな
と詠んでいますが、何と言っても、
    幽霊の 正体見たり 枯尾花
がダントツに有名で、これは「鶉衣」に記された横井也有の句のひとつ「化物の正体見たり枯尾花」が変化したものとされ、定説になっていますが、松尾芭蕉の句とする説もあるのですね。

今日の午後は大町市観光ボランティアの会の月例かに行って来ます。
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プロフィール

shikahiko

Author:shikahiko
長野県大町市の北アルプス山麓高瀬の森で、温泉付き貸別荘とカフェギャラリー ベルヴィルを営んでいます。
日本自然保護協会の自然観察指導員や大町市観光ボランティアの会、長野県自然保護レンジャーなどの活動に参加しています。

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