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スイセンと北アルプス

営業再開の翌日から通常の定休3連休。ちょびっと力が抜けます(^^;
今朝はいきなりパリのノートルダム寺院の火災の情報が飛び込んできてビックリでした(◎o◎;
人類にとって歴史的な損失ですね(>_<)
人的被害が最小限で収まり、少しでも多くの文化財が救出されることを祈ります!

ところで今朝はとっても良いお天気(^^♪
毎年登場する、水仙と北アルプスの競演写真です。

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水仙は水辺を好んで咲く、彼岸花科の多年草です。

学名Narcissus tazetta var. chinensis(日本水仙)
Narcissusはスイセン属のことで、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスの名に因みますが、本来の意味は麻痺させる、昏睡、無気力を意味するnarkeから来ているといいます。tazettaはイタリア語で小さいコーヒー茶碗という意味。chinensisは、そのまま中国のという意味です。

水仙は、地中海の原産で、ヨーロッパからシルクロードを伝って中国に渡り、古代中国では、水辺を好んで繁茂する清らかな植物を「水の仙人」と呼んだことから「水仙」となったそうです。

日本には、南宋の頃(1127~1279=平安時代末期~鎌倉時代中期)に修行僧が持ち帰ったとされていて、鎌倉時代に中国名の「水仙」をそのまま音読みにして「スイセン」という名になったとされています。
しかし藤原良経(1169~1206)が描いたというスイセンの絵が残っているので、平安末期頃には日本に伝来していたのでしょう。
江戸時代にはすでに使われなくなったようですが、「雪中花」という別名もあったようです。

ギリシア神話にはこんなお話しがあります。
エコーという妖精が、ある事情からヘラの怒りを買い、自分からはなにも話せなず、人の言葉をオウム返しすることしか出来ないようにされてしまいます。
このエコーはナルキッソスという少年が好きだったのだけれど、ナルキッソスは自分の美しさにしか興味が無く、エコーは見向きもされません。悲しんだエコーは消えてしまい、今ではエコー(こだま)という名前のみが残るだけです。
さて、ナルキッソスのほうはそれからも求愛を断り続け、やはりふられてしまった復讐の女神ネメシスによって「自分自身を愛する」呪いをかけられてしまいす。
ナルキッソスがある日水を飲もうと池に顔を近づけたとき、水面に写る自分の美しさの虜になって、自分の姿に見とれ続けるようになり、やがて彼の姿は消え、そこには水面に写る姿を見つめるように咲く水仙が残るばかりでした。
そんなことからナルキッソスはナルシストの語源になっています。
こうしたお話から来ているのでしょうね。この花が意味したり象徴するものは、冷たさ。自己愛。愚かさ。己の姿を絶えず見つめている人。

キリスト教によると、罪を支配する神の愛。死を支配する永遠の生。利己心を支配する犠牲。

またこの植物は、冥界の神ハデスあるいはプルートに捧げられていたことから「美しい若者の死」または「新たな生に先立つ衰亡」を意味するとか。

このようないわれがある水仙だけに、花言葉も「うぬぼれ」「自己愛」といった、ナルシストらしい意味があります。しかし色によっては「気高さ」「もう一度愛して」(黄色い花の場合)といったものや、品種によって「いつまでも待つ」「報われぬ恋」「持って生まれた素質」(ラッパ水仙)「優しい追憶」(笛吹水仙)「詩人の心」(口紅水仙)「思い出」(糸水仙)「田園の幸福 」(八重咲水仙) などというものもあるようです。

水仙を贈る場合は、細心の注意が必要ですね。
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プロフィール

shikahiko

Author:shikahiko
長野県大町市の北アルプス山麓高瀬の森で、温泉付き貸別荘とカフェギャラリー ベルヴィルを営んでいます。
日本自然保護協会の自然観察指導員や大町市観光ボランティアの会、長野県自然保護レンジャーなどの活動に参加しています。

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