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山藤の花と北アルプス

今日は午前中薪運びをし、麓に所用で降りたのだけれど、風が強いので、高瀬川の瀬が高いのでは思い、河原へ行ってみました。予想通り波が高かったのだけれど、北アルプスを背景にして河原に山藤の花が咲いていて、見ごろを迎えていました💛

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「山藤」と書く、本州中部以西の山野に自生する、マメ科フジ属のつる性落葉木です。

学名Wisteria brachybotrys。
Wisteriaはフジ属のことで、18世紀アメリカの解剖学教授カスパー・ウィスター(Caspar Wistar)さんの名前に因みます。
brachybotrysは、房の短いという意味です。

つるは藤は右巻だけれど山藤は左巻きで、強靭なので山の手入れには難物です。
花穂は藤より短いけれど、花色も香りも山藤の方が良いですね。

藤については、万葉集巻三に大伴四綱が、
 藤浪の 花は盛りに なりにけり 平城の都を 思ほすや君
と詠っていますし、
正岡子規も、
 瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり
と詠んでいます。

「源氏物語」では、作者の紫式部が藤原の姓をもつこともあり、藤の花の宴に関する記述や、藤壺のような女性名。美しい女性を藤の花にたとえる表現などが見られます。

花言葉「恋に酔う」「歓迎」
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プロフィール

鹿田敏彦

Author:鹿田敏彦
長野県大町市の北アルプス山麓高瀬の森で、日本自然保護協会の自然観察指導員や大町市観光ボランティアの会、大町市観光協会認定ガイド、長野県自然保護レンジャーなどの活動に参加しています。

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