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夏蕎麦の花と野仏様

午前中の開店時間前、梅雨の晴れ間が広がっていたので、写真を撮りに行ってきました。
まずは、満開の夏蕎麦の花を背後に従えた仏崎観音参道の野仏様。

ご存じ「蕎麦」と書く、中央アジア原産の、やせ地に育つタデ科の1年草です。

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学名Fagopyrum esculentum。
Fagopyrumはソバ属のことで、ラテン語でブナを意味するFagusと、ギリシャ語の穀物を意味するpyrosの合成語で、3つの角を持つブナの実と似た実を持つ穀物を意味します。
esculentumは、食用になるという意味です。

ソバは2カ月余りで収穫できるため、麦や米が不作だったりすると急きょソバを蒔き、凶作の備えにしたりしました。
夏ソバは5~6月に種を蒔いて7~8月に収穫し、秋ソバは7~8月に種を蒔き10月ころに収穫します。秋ソバは新そばともいわれて、味も香りも夏ソバよりも優れています。
夏ソバは一般に開花が早く、開花期間が短く草丈が低い。これに対し秋ソバは開花が遅く、開花期間が長く草丈が高い。夏ソバを夏播きしたり、秋ソバを春播きすると収穫が著しく悪くなるといわれているそうです。

ソバは、古くに中国から朝鮮半島を経て渡来したもので、奈良時代以前から栽培されていたものと考えられ、日本で最初の栽培は、やはり大和朝廷に縁の深い、滋賀県の伊吹山の山麓で行われたとされています。

蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな
なんて、松尾芭蕉が詠んでいます。

そういえば、アンデルセン童話の中に「ソバと夕立」のお話がありました。

昔々ある所に、広い広い畑がありました。そこにはライ麦や大麦やカラス麦の畑とソバの畑がありました。ソバは高慢で、自分達の美しさや花の素晴らしさを自慢していました。
ある日、夕立が近付くと、野の花たちは花びらを閉じたり、頭を垂れたりしましたが、ソバはつんと立ったままでした。
麦たちもソバのことを心配して説得しようとしましたが無駄でした。
「ソバさん、頭をお下げなさいな」とほかの作物がいいました。
「だれに頭を下げるんだね? なんのために?」
「つよい雨に、たたきつけられます。激しいイナヅマに目がくらみます。あのイナズマの中には、天の神さまがいらっしゃるんですよ」「よし、ぼくは神さまを見てやろう」
その時、ものすごい稲光が走り、夕立が過ぎ去りました。夕立の後はせいせいして、なんともいえない良い気持ちです。野の花や麦たちはまた頭をもたげました。
しかし、頭を下げることを知らないソバは、稲光にやられて真っ黒になっていました。

これは、ソバの白い可愛らしい花が、黒褐色の尖った角を持つ実になることの不思議を現しているのでしょうね。

花言葉「懐かしい思い出」「あなたを救う」「喜びと苦しみ」
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プロフィール

shikahiko

Author:shikahiko
長野県大町市の北アルプス山麓高瀬の森で、温泉付き貸別荘とカフェギャラリー ベルヴィルを営んでいます。
日本自然保護協会の自然観察指導員や大町市観光ボランティアの会、長野県自然保護レンジャーなどの活動に参加しています。

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